パチンコ業界について思うことB



Aの続き

ホール様の数が減ると、当然新台が売れる数も減ります。

今だと、看板機種の新台を発売しても、良くて2万台、がんばっても5万台がせいぜいなので、 私が入社した頃に比べると10分の1くらいしか売れてないことになります。

業界としてもそんな状況を打破するため、2022年にスマートパチンコなるものを発売しました。

スマートパチンコとは、パチンコ台の中にパチンコ球が封入され、内部で球が循環し、 遊技客・ホール従業員が一切球に触れることなく遊技・計数が行なえる新しいパチンコ台です。

メリットとしては、パチンコ球に触れずに遊技できるため、新型コロナウイルスなどの感染症対策につながったり、 ホール様での玉の計数作業が不要になるため、ホール運営の効率化が図れます。

しかし、スマートパチンコの売れ行きは、2023年10月時点では、まだ伸び悩んでいる状況で、 2022年10月に初めて発売されたスマートパチンコ「P真・北斗無双」は、初月売上高が約140億円を記録し、 好調なスタートを切りましたが、その後は売上高が伸び悩み、2023年10月時点では、累計売上高は約180億円にとどまっています。

スマートパチンコが伸び悩んでいる理由としては、2020年の遊技機規則改正によって出玉性能が大幅に低下してしまい、 従来の機種と比べて出玉を期待する層からのニーズが低いことが挙げられます。 また、ゲーム性も単調で、新鮮さを求める層からもあまり支持が得られていません。

ホール様にとっても、スマートパチンコを導入するためには島設備や周辺設備を入れ替える必要があり、 相当な設備投資をしなければなりません。

そのため、儲かっていない中小規模のホール様は導入したくても出来ない状況になっており、資金力のある大型店しか導入されてないため、 設置台数が少なく、プレイできる機会が限られています。 そのため、認知度も低く、利用者を獲得しにくい状況にあります。

長々と書いてしまいましたが、わずか十数年で業界内は様変わりし、メーカー・遊技者ともに環境が激変しました。
入社した当時は30代半ばだった私は今、50代半ばになり、家族や家など、守らなければならないものがたくさん増えました。 このまま業界が衰退していくと、それらを守ることが出来なってしまうかもしれません。

そうならないために、今の仕事でやれることはきちんとやりつつ、並行して投資や副業などで別の収入の柱を作り、 リスクヘッジを行っていく必要があると思っています。

とにかく、パチンコ業界がんばれ!




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